木工用バンドソー(レクソン)で金属加工

リールシート材を切り分ける作業に使っている木工用のバンドソーですが、この機械でアルミや真鍮を切れないものかと思い、永井技研さんという会社に問い合わせ、早速この用途に最適なブレードを作っていただきました。

木工用ホビーバンドソーでも適切なブレードを使用すればアルミや真鍮なら予想以上に切れる。

試しに3ミリのアルミ板を切ってみたらスイスイ楽勝に切れるではありませんか。これは結構イケると思い真鍮のパイプ40ミリT3に挑戦、これも難なく成功。次に快削真鍮の丸棒40ミリの輪切りも時間は少々かかるものの成功。

これだけ出来れば竿造りでの金属加工はほとんど守備範囲。メタルバンドソー購入しようか迷ってたんですが、とりあえず様子見ということで余計な出費しなくてよかったという感じです。今回作ってもらったブレードは3本で1万2千円ちょっとでした。が、レクソンのバンドソーは木工用です。本来の使用方法ではなく、非常に危険を伴いますので絶対に真似しないでください。もしやられる方は自己責任でお願いします。

ということで早速この機械を使ってV溝付きアルミブロックを作ってみました。

まずアルミ角材を切り分けてV溝の精度は全く問わないので、罫書いてからざっくりバンドソーで切った後3角ヤスリで仕上げました。

 

これを何に使うかというと

ストリッピングガイドのフレーム製作プレス治具になります。プレス治具といっても押し込む方はなんとブビンガという木です(笑)。アルミや木はニッケルシルバーの線に負けるので必要な部分だけ鋼材で補強してます笑。

 

この部品を切り分けてロー付で貼り合わせてリングを取り付ければニッケルシルバーの渋いストリッピングガイド完成です。これ作るのは相当面倒なので久しぶりに作りました。

ストリッピングガイドの重要ポイントはリングの材質

ストリッピング自作するにもカーボロイリングの手持ちが少なくなってきたので今後はリングどうしようかと考え中。リングは硬くて滑らかな物が理想ということで、メノウだとモース硬度で6から7、クロムが7、カーバイドやSiCは9です。ジャーマンシルバーは5程度なのでフライロッドなら使えなくもないだろうがSiCとかの方が理想的だ。いろいろなリングを最近手に入れたので試してみたいと思う。